女として生まれて、いつか来ると思っていたライフイベント…それは「出産!」
若い頃から子供が欲しいけど痛いから産むのは嫌だと思っていました。
そんな私が過去にある手術を受けたときに、

出産はこの程度じゃなくてもっと痛いからね~(笑)
と、言われたことがあって…。(←今思えば経験したことないのによく言ってきたなと思う)
多分出産ほど痛くないから大丈夫と励ましたつもりだと思うけれど、私からしたら「こんなに痛いのに出産はもっといたいのか…」と、恐怖心がさらに加速し、それ以降は「出産=怖いもの」という認識しか持てなくなってしまったんです。
でも、そんな私も結婚してやっぱり大好きな夫との子供も欲しい。
妊活中にリセットしたときは、どうして妊娠できないのかと泣くこともあれば、出産しなくていいと安心したり…気持ちが不安定でした。
大げさかもしれないけど痛くて死ぬかもしれないと思ったりもしたし、本当に本当に本当に怖かったんです。
周りの友達にも出産が怖いから妊娠したくないと昔から話していて、そのたびに「痛いけど産めるから大丈夫だよ~」と言われ続けていた私。
いろんな葛藤がありつつも妊娠し(怖いけどもちろん嬉しかったよ!)、出産を終え、思ったことは、、、



「思ったより大丈夫だった!私でも産めた!」ということ!!!!
そんなに怖かったなら無痛分娩を選べばいいじゃんと思うかもしれませんが、近くに無痛分娩ができる産婦人科が無かったので私が選んだのは自然分娩。
なぜ自然分娩を選んだのかはこちらの記事から
▶【自然分娩or無痛分娩】迷った結果、自然分娩を選んだ理由
想像以上に時間はかかりましたが想像していた痛みとは違いましたし「産んでよかった!!」と心から思いました。
今回は、出産が怖いと思っていた私の陣痛から出産までをレポします!!
陣痛が来てから出産までの流れ


【私の状況】
第一子、夫は海外で単身赴任中。
里帰り出産のため実家で過ごし、両親と3人での生活を送っていました。
入院したのは29日22時。
出産したのは31日13時半。



出産までの簡単な流れはこんな感じです。
29日
生理痛のような痛みが始まる
間隔が10分以内になったので病院にかかったが、まだまだだったので一旦帰宅
痛みが強くなってきたので再び産婦人科にかかり、子宮口4センチと診断される
30日
入院後ほとんど寝られず朝を迎えたものの、2センチしか広がらなかった
痛みでご飯もろくに食べておらず、睡眠不足もあり陣痛が遠のき15分間隔になってしまう
31日
このペースだとまた一日かかると言われたので促進剤を打つことに
陣痛間隔がほぼ無くなり痛みも強くなる。内診したタイミングで破水
陣痛室にいたが分娩室に移動していきみはじめる
分娩室に入ってからは30分弱で出産
入院から出産まで38時間かかりましたが、陣痛間隔が15分になった時に時間の計算がリセットされたので、母子手帳には「9時間」と記載されていました。
自分の中では38時間だと思っています(笑)
おしるしが来た時からの詳細は次の通り。
おしるし
朝トイレに行ったらおしるし(出血)があって、いよいよ陣痛が始まるかもとドキドキ…。



「前日に妊婦健診で内診されたから出血があったのかな…?」とも思いましたが、じわじわ痛みが始まったのでこれから始まると確信!
前日に寝たのが夜中の2時ごろで眠かったのもあり寝るように意識したものの、10分~15分間隔で痛みがくるので眠れず…
初産のため陣痛がどんなものかもよく分からなかったこともあり、10分間隔になったら電話してくださいと言われていたので産婦人科にとりあえず電話して午前の診察で診てもらうことにしました。
前駆陣痛でフライング診察
ところが、さっきまで痛かったのに病院に行ったら痛みが弱くなってしまったんです。



ちょ…さっきまでの痛みはどこ行った!?痛くなれ…!!
と、唱えるものの結局弱いままで、NSTと診察をしてもらった結果「前駆陣痛」と診断されました。
「まだまだ出産には至らない。初産婦は10分間隔になってもまだ産まれないので5分間隔になったらまた連絡してください」と言われ、、、



入院の荷物とかも持っていったものの「これ帰るパターンだな…」と分かるくらいの痛みだったので大人しく帰宅しました。
家で陣痛耐えすぎると「病院に行くまでが大変」だったり「家で出産した人もいる」ということも聞いていたので慎重になりすぎていたかもしれません。
何かあってからじゃ怖いし心配なので受診しましたが、助産師さんからも「歩けてるからまだまだだね!」と言われるし、どのタイミングで行けばいいのか難しいなと思ったのが正直なところ。
ですが病院に行くことで安心もできたので、不安な方は病院に電話してみても良いと思います!
その後、家で陣痛を耐える
病院から帰宅したら痛みが強くなってきましたが、まだ5~10分間隔くらいだったので5分間隔になるまでは自分の部屋のベッドで過ごしていました。



横になると痛みを感じやすいと聞いたので、床にひざまずいて上半身だけベッドにうつ伏せになった格好が割と効果的でしたよ!
実家に里帰りをしていたので母親に病院まで送ってもらう予定でしたが、深夜に急に陣痛が強くなって病院に行くことになると母も大変だなと思い、、、
間隔は5~10分のままでしたが5分を切ることもあったので、深夜になる前に病院に行くことに決めました!
入院スタート
診察してもらったら、この時子宮口は4センチ。
病室(産婦人科だったので個室)に案内されてそこで過ごしましたが、定期的に助産師さんが見回りに来てくれて赤ちゃんの心音を確認してくれました。



何かあってもすぐ助けを求められる環境であることに安心感もあったので、このタイミングで入院して良かったです♪
「どれくらいに生まれそうですか?」と助産師さんに確認したら、「このペースだと早くて朝方、お昼くらいには出産になる可能性がありますよ!」と言われてドキドキ…
まさかここから38時間かかるとは夢にも思っていませんでした(笑)
進まない陣痛と戦う
翌朝の内診では子宮口6センチ。
まだまだお産には繋がらないので病室に戻って一人で過ごしますが、夕方の内診でも6センチのままだったのでかなりショックを受けました。
朝から夕方まで一切進んでいないので、このまま進みが遅い場合は促進剤という選択肢もあると説明を受けます。



促進剤はかなり痛いと聞いていたので、「促進剤使わなくていいように子宮口が早く開いてくれ…!!」という気持ちでいっぱい(笑)
ただ、私はまだ破水していなかったため緊急性がなかったからか、促進剤の使用は翌日の朝まで様子を見てから決めましょうということになりました。
と、ここにきて陣痛間隔が15~20分と少し遠のいてしまいます…。
睡眠がとれておらず疲れてきていたことが原因のようでした。



間隔が長くなっている今のうちに少しでもいいから寝てくださいね!
睡眠不足だったりお腹が空いていると促進剤を使うにしても効果が弱くなってしまうので「少しでもいいから寝ることを意識してほしい」と言われ、寝ることに意識を集中します。
病室に戻ってからも間隔は変わらなかったので「これはもう明日促進剤だな…」と促進剤を入れることを覚悟し、その為にしっかり睡眠をとることだけ考えて過ごしていました。
助産師さんから呼吸法のアドバイス(ソフロロジー法)
夜に担当してくれた助産師さんから呼吸法を教えてもらって、これが割と良かった!



「痛みが来たら息をゆっくり7秒数えて吐き続ける、そして息を吸ったらまた7秒吐く」これを3、4回やれば休憩に入るから意識してみて!
痛いけど7秒数えることに集中するので、ただ痛みに耐えるよりも時間が経つのが早く感じました。



呼吸をしっかりすることで赤ちゃんに酸素が届いて下がりやすくなり、「良い陣痛」に繋がるそうなんです!
呼吸をゆっくりした方が良いと事前に聞いていたものの、私は呼吸のスピードが速かったようで良い陣痛に繋がってなかったんだなぁと感じました。
出産前に産院が行っているソフロロジーの講習を受けていましたが、実際の陣痛では頭で分かっていても痛みでなかなかうまくできず…
呼吸法の知識だけ入れて「こんな感じでやればいいのね〜!これくらいなら実践できるでしょ」と練習はそんなにしていなかったので、たくさん練習しておけば良かったと感じました!!
促進剤を使うことに
呼吸法を意識していたら弱くなっていた陣痛が夜中から段々強くなり、朝の内診では子宮口7センチに。



このまま自然に子宮口を開くまで頑張ってもいいし、今日中に産みたいなら促進剤を入れることもできるけれどどうしますか?



促進剤をお願いします…
促進剤はかなり痛いと友達から聞いていて、出来れば使いたくなかったものの、、、
怖かった促進剤の存在が、終わりの見えない戦いから「やっと今日中に決着がつくんだ…」という気持ちになるほど私の希望の光になっていました。



出産前は促進剤が怖かったけど、このときは「早く促進剤入れてください!」という気持ちです(笑)
「促進剤は休憩もなく痛みがやってきて自然分娩よりも痛いと聞いたんですが…」と助産師さんに聞いたら(←それを確認する余裕はあった)



7センチまで進んでいるからそんなに入れないし、一気に痛みが強くならないように少しずつ使うから自然分娩の痛みと変わらないですよ!スピードが早くなるだけです!
と、言われ「自然分娩とそんなに変わらないなら大丈夫か」と謎の安心感が生まれたので怖さが少し薄れました。
点滴を失敗されて血の海
促進剤を入れるために点滴のように針を刺しましたが、失敗されてしまい血があふれ出て止まらないという事件が勃発。
針を刺した部分から血が溢れて止まらず、冗談抜きで真っ赤に染まる私の腕…。
陣痛も痛い、針を刺すのも痛いのに、また針を刺し直すのも痛い、針を抜いた部分も痛い。



いろいろ痛くて、もうよく分からない…いつ終わるのだろうか…
お昼ご飯の時間になり、食事が出てきましたが食べる余裕はなく…
ほとんど食事をとっていなかったので、助産師さんから「食べないと陣痛が進まなくて終わらないよ!」と言われたので無理やり一口食べたら陣痛がひっきりなしに来るように!!!



一口でこんなにパワーがでるもんなんだと思うくらい、一気に陣痛が強くなり間隔も短くなったので驚きました!



睡眠不足と空腹は陣痛が進まないから、ちゃんと寝て食べるのが大切だよ!!
その後、陣痛間隔も短くなってきたので助産師さんの内診がありましたが…
確認したその瞬間、、、ぱーーーーん!!!!と破水。



わああああ!!!!
内診の体勢のまま羊水が噴射し、助産師さんの腕・ベッド・床・カーテンなどがべったべたに!!!
痛みがある中でも至る所をべたべたにしてしまったことに申し訳ないと頭の中で感じつつも、助産師さんは「びっくりした~(笑)」と、和やかな空気のまま他の助産師さんもかけつけてきて掃除開始。
ついでに私の入院着も濡れてしまっていたので3人がかりで着替えさせてもらい、私はすっぽんぽんに、、、



痛みも終盤戦に突入していたので恥ずかしいとか言ってられない状況。今思うと恥ずかしい(笑)
ベッドも濡れてしまったこのタイミングで陣痛室から分娩室に移動しました!
最後の方に感じた陣痛の辛さは「痛い」と言うよりも、「う◯ちが出そうになってふんばりたくなるのを我慢する感覚」。
頑張って我慢しないと自然にいきみたくなってしまうので、出てこないように陣痛のたびに会陰部分を助産師さんが押してくれるとかなり楽になりました!
いよいよフィナーレ!出産しました!
分娩室に入って少しだけ陣痛を耐えたのち、助産師さんから「よし!いきんでみよう!!」とGOの合図が出て、その時が訪れます。
そして、海外に単身赴任している旦那にLINE電話!
助産師さんがスマホを持って旦那に実況中継してくれたので、リモート立ち会い出産が実現しました!
陣痛が来るたびにいきみますが、何か出てくるけど「痛くはない」「なんか挟まってる」という感覚。



頭見えてきてるよ〜!髪の毛たくさん生えてるね〜!はい、いきんで~!
助産師さんが出てくる赤ちゃんのことを教えてくれたり、いきむタイミングを教えてくれていたので耐える陣痛よりもよっぽど楽に感じました。
でも、何回かいきんだら「痛い…」と感じた瞬間が、、、。
「助産師さんが指で広げてて痛いのかな?」と思うくらいの痛みを感じましたが、今思うとこの時に裂けたと思います。
ただ、この痛みも出産前に考えていた壮絶な痛みではなかったです。



きっと、痛みに対するのレベルが上がっていたので、ちょっとの痛みじゃそんなに痛くなくなってたのかな?
「はい!出るよ〜!!!」と言われて下を向いたら、赤ちゃん誕生ました!!
会陰が裂けていたので縫いましたが、麻酔もチクっとも感じないし縫う時も違和感はあるけど麻酔のおかげで痛くありませんでした!
まとめ:本当に出産が怖かった私が感じたこと


思ったより痛くないという人もいれば、叫ぶほど痛かったという人もいますよね。



私は、本当に本当に出産が怖かったし、そんな私でも実際痛かったけど叫ぶほどではありませんでした。
こんなに怖いと思っていた私が病院で38時間の陣痛と戦った結果、感想としては「思ったより大丈夫だった」ということ!
もちろん陣痛中は必死ですし時間もかかって大変でしたが…
こんなに出産が怖かった私ですら、「痛くても赤ちゃんも頑張っているから頑張ろう」と思えたし、終わってからの達成感や幸福感を強く感じれたのでまた産みたいなとも思えました!



そして冒頭で登場した男性医師には「出産の痛みと手術の痛みを比べるな!余計怖くなっただけだったぞ!」と、言ってやりたいです(笑)
出産にかなり恐怖心を抱いていた私でも産めたんだから大丈夫!!!